関西化学は、「シンプルそして確かな技術」をモットーとして、蒸留、蒸発、精留、反応、発酵、抽出、溶剤回収等のプラントエンジニアリングをおこなっています。

従来、ミキサー・セトラー抽出装置は、構造が簡単で抽出効率も良いが、処理量に比べて設置面積が大きく、その上多数の攪拌機、ポンプを必要とするため、ランニングコストが比較的高くつくことが大きな欠点とされています。また、塔型の抽出装置は、設置面積を少なくすることができ、連続向流抽出に適しているが、抽出効率があまり良くないという問題を残しています。

そこで当社は、ミキサー・セトラー抽出装置と塔型抽出装置の利点だけに着目し、ミキサー（混合室）とセトラー（沈降分離室）を垂直方向に重ね塔型とし、軽液と重液の流路を分離したMSカラムを開発しました。これにより、抽出効率、処理量、設置面積等の問題を全て解消することに成功しました。

各段のミキサー部には、当社が開発し多くの実績を上げている、アクティブタービンを使用しております。これにより、下段のセトラー部より上昇してくる軽液を確実に吸引することができるばかりでなく、アクティブタービンにより、ミキサー部内の混合液を吸引→細分化混合→吐出を繰り返すことで、ミキサー部内に対流が起こります。そのことは、高い段効率を得ることが可能となります。また、各段のミキサー部を２段、３段と重ねることで、段効率を100％にすることも可能です。